樹脂とは?
暑かったり寒かったり、
雹が降ったり、ゲリラ豪雨がたくさん来たり、
台風はそんなに来なかったり、
今年の夏はなかなかに目まぐるしい夏でしたね。
この「今年の夏は・・・」って毎年言ってる気がしませんか?
夏の基準ってどこにあるんだろう・・・。
なんてことが気になる、どうもFiReP Rebar Japan株式会社の塚本理貴です。
今回は樹脂についてです。
前回のFRPに続いてできるだけ専門用語を避けて説明していきたいと思います。
樹脂って何?
樹脂には天然樹脂と合成樹脂がありますが、ここでは合成樹脂を扱います。
二つの違いは、自然由来のものか、人工物かというところです。
皆さんの身近にあってわかりやすい樹脂製品といえば、プラスチック製品です。
ありとあらゆるところに使われ、人々の生活にとっては必要不可欠となっているプラスチック製品は、人工的に精製された樹脂(半ドロドロの液体)からできています。
(ちなみに、ゴムも樹脂製品です。天然ゴム、とか聞いたことありませんか?あれは天然樹脂からできているのです。安いものは大体が合成樹脂からできています。)
樹脂の細かい定義を説明していくと高分子化学の知識にどっぷりとはまることになるのでここでは省きます。(高校化学の有機物の範囲で学べますよ~)
そしてこの樹脂というのには大きく二つの種類に分けられます。
それが、
熱硬化性樹脂
と
熱可塑性樹脂
です。
読んで字のごとく!
わかりやすいですね。
いや、可塑性ってなかなか聞かないですよね。そうですよね。
熱硬化性樹脂は、
熱を加えることで固まる樹脂です。
特徴としましては一度熱を加えて固めると、もう一度熱を加えても液体化しません。
固まったままです。無理やり溶かそうとするとコゲますモエます。
熱可塑性樹脂は、
熱を加えると液体化し、冷ますことで固まる樹脂です。
特徴としましては、熱を加えれば何度でも液体化し、冷やすことで固めることができます。
一般的に広く出回っているプラスチック商品のほぼすべてが熱可塑性樹脂が使われています。
〇 電子レンジで昨日の料理のあまりを温めすぎてタッパーがふにゃあってなったことありませんか?
〇 古い変換アダプタが熱されすぎて焦げと変形をしていたことはありませんか?
〇 グリューガンつかったことありませんか?熱で溶かして部品にくっつけて、しばらくたつと固まっていますよね。
はい、すべて熱可塑性樹脂からできています。
安価で加工がしやすいためよく使われるんですね~。
我々、FiReP Rebar Japan株式会社が使用している樹脂は熱硬化性樹脂です。
FRP製品はほとんどの場合で熱硬化性樹脂を使用しています。
理由としては、FRP製品は強度と耐熱性を要求されることが多いからです。
どちらも熱可塑性樹脂よりも優れているため熱硬化性樹脂が使われます。
だって急に溶けだしたら怖いですよね。
解けたら強度もなにもないですものね。
そんな樹脂にももちろん色々な樹脂があります。
人工物であるため研究者が日々新しい材料を作り続けています。
さすがにすべて(すべての樹脂を把握しているわかではないですが!)を紹介はできないので身近なとこから!
熱可塑性樹脂製品といえば(自分的には)ペットボトル!!
PET ボトル!
PET!
PET (Polyethyleneterephthalate)!
ポリエチレンテレフタレート!
はい樹脂です!PET樹脂です!
PET樹脂でできている、ボトル、なので、
ペットボトル!!!
熱硬化性樹脂製品といえば、FRP製品!!
有名なのが不飽和ポリエステル樹脂ですね。安価で一般的です。
強度と接着性に優れているのがエポキシ樹脂。強力な接着剤によく使われる樹脂ですね。
上記の二つのいいところを併せ持っているのがビニルエステル樹脂です。個人的に一番好きです。頼りになるいいやつです。
FRPは強度が必要とされているところには必ず使われていると思ってください。
・公園のボート
・車やバイクの外枠
・サーフボード
・宇宙線の一部
・ユニットバス
等、柔いプラスチックじゃ無理だろ!ってところには必ずと言っていいほど使われています!
逆に言うと固くて丈夫なプラスチック製品を見たり触ったりしたら「お?FRPか?」と思っていいと思います(自論です)。
ちなみに、たまにFRP樹脂なる商品を見たりするのですが、ただの熱硬化性樹脂です。(特にポリエステル樹脂)
FRP樹脂、なんて名前の樹脂は僕は知りません。
我々の製品も、この熱硬化性樹脂を使用したFRP性の建築素材です! 軽量で、機械耐力が高く、錆びず、電気を通さず、対候性にも優れている。
日本だからこそ必要だと思う技術です。
是非是非更なる可能性を一緒に見つけましょう!
次回は繊維について書きます。
でわでわ。